【ArubaOS 8】モビリティ・マスターのインストール手順

無線

はじめに

Aruba の無線ネットワークにおいてWLC であるモビリティ・コントローラをまとめて管理するためのアプライアンスである、モビリティ・マスターをインストールする手順について記載します。

モビリティ・マスターをインストールする方法として ISO ファイルを使用する方法と OVA ファイルを使用する方法がありますが、ここでは OVA ファイルを使用する場合について記載します。

モビリティ・マスターのインストール手順

作業環境

  • VMware ESXi 7.0
  • ArubaMM-VA 8.3

事前準備

ESXi にて、ポートグループの設定を行います。

モビリティ・マスターを収容するポートグループの画面にて [設定の編集] をクリックし設定画面を開きます。

セキュリティの以下 3 項目についてすべて「承諾」と設定します。

  • 無差別モード
  • MAC アドレス変更
  • 偽装転送

仮想マシンの作成

仮想マシン画面にて [仮想マシンの作成/登録] をクリックします。

作成タイプの選択画面では [OVF ファイルまたは OVA ファイルから仮想マシンを~] を選択し [次へ] をクリックします。
※ここでは OVA ファイルを使用するためこの選択肢を選択します

OVF ファイルと VMDK ファイルの選択画面では以下項目を設定し [次へ] をクリックします。

  • 仮想マシンの名前
    • ESXi 管理画面上での表示名を指定します(OS のホスト名ではありません)
  • OVA ファイルの選択
    • 水色部分に OVA ファイルをドラッグアンドドロップするか、または水色部分をクリックしてファイル選択ダイアログから OVA ファイルを選択します

ストレージの選択画面ではインストール先ストレージを選択し [次へ] をクリックします。

デプロイのオプション画面では以下項目を設定し [次へ] をクリックします。

  • ネットワークのマッピング
    • モビリティ・マスターを収容するポートグループを選択します
  • ディスク プロビジョニング
    • シン、またはシックを選択します。例ではシンを選択します
  • 自動的にパワーオン
    • チェックを外します

設定の確認画面では [完了] をクリックします。

ディスクのアップロードが開始されるため、完了するまで待ちます。

ディスクのアップロードが完了したら、作成した仮想マシンの管理画面を開きます。

仮想マシンの編集画面を開きます。

ネットワークアダプタが 3 つありますが、すべて [接続] にチェックを入れます。

仮想マシンのアダプタとモビリティ・マスターのインターフェースとの対応は以下の通りです。

  • アダプタ 1 → mgmt ポート
  • アダプタ 2 → Gi 0/0/0
  • アダプタ 3 → Gi 0/0/1

モビリティ・マスターの起動と初期設定

アダプタの設定ができたら仮想マシン画面で [パワーオン] をクリックします。

仮想マシンのコンソールを開きます。

OS が起動するため、しばらく待ちます。

以下のメッセージが表示されたら、各項目を設定していきます。

以下の画像のように順に設定項目が表示されるため設定します。

  • System name
    • ホスト名
  • Controller VLAN ID
    • 管理用の VLAN
  • Controller VLAN port
    • 管理 VLAN を設定するインターフェース
  • Controller VLAN port mode
    • 管理 VLAN を設定するインターフェースをアクセスポートとトランクポートのどちらにするか
  • VLAN interface IP address
    • 管理 VLAN の VLAN インターフェースに設定する IP アドレス
  • VLAN interface subnet mask
    • 管理 VLAN の VLAN インターフェースに設定する IP アドレスのサブネットマスク
  • IP Default gateway
    • デフォルトゲートウェイ
  • Do you wish to configure IPV6 address on vlan
    • IPv6 アドレスを設定するかどうか
    • yes にすると IP アドレス等を設定することになる
  • Country code
    • 国コード。日本の場合 JP3 と指定
  • Time zone
    • タイムゾーン。東京の場合 Asia/Tokyo と指定
  • Time in UTC
    • UTC タイムゾーンでの時刻
  • Date
    • 日付
  • Password for admin login
    • admin ユーザのログインパスワードを指定

すべての項目を設定すると以下画像のように変更の確認メッセージが表示されるため、問題なければ yes と入力します。

システムが再起動するため、しばらく待ちます。

以下の様に「User:」と表示されたら起動完了です。

モビリティ・マスターのインストールおよび初期設定は以上で完了です。

GUI へのアクセス

ブラウザでモビリティ・マスターの IP アドレスにアクセスします。

すると以下のログイン画面が表示されます。

admin ユーザで初期設定時に指定したパスワードでログインします。
ログインに成功すると以下の GUI 画面が表示されます。

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