はじめに
Check Point アプライアンスでは OS として Linux ベースの Gaia OS
が使用されています。
ここでは Gaia OS を VMware Workstation Player
(以下、VMware Player)上に仮想マシンの一つとしてインストールする方法について記載します。
Gaia OS はトライアルライセンスであれば契約無しに無料で使用することができます。
- 構築対応前に自宅で実際に動かして検証してみたい
- アプライアンス構築の勉強をしたい
このような用途で使用できるのではないかと思います。
なお、VMware Player を稼働させる PC についてはそれなりのスペックが要求されるため注意してください。(Gaia OS の必要スペックは後述。)
また VMware Player についてはインストール済みであることを前提とします。
Gaia OS ISO ファイルの入手
ここでは Gaia OS R80.40 をインストールすることとします。
Gaia OS R80.40 インストール用の ISO ファイルは Check Point R80.40 Gaia Fresh Install のページでダウンロードできます。
仮想マシンの作成と Gaia OS のインストール
作業環境
- VMware Player 16.1.0
- Gaia OS R80.40
Gaia OS マシンの最小要件
Gaia OS をインストールする仮想マシンの最小要件は以下の通りです。仮想マシンを作成する際のリソース設定で使用します。
- Security Gateway
- CPU コア数: 2
- メモリ: 4 GB
- ディスク: 110 GB
- Security Management Server
- CPU コア数: 2
- メモリ: 8 GB
- ディスク: 110 GB
- Standalone(Gateway + Management)
- CPU コア数: 4
- メモリ: 8 GB
- ディスク: 110 GB
参考: R80.40 リリースノート
仮想マシンの作成
例として Security Gateway を構築するための仮想マシンを作成します。
VMware Player で [新規仮想マシンの作成] を実行します。
インストーラディスクイメージファイルで、Gaia OS の ISO ファイルを選択し次へ進みます。
ゲスト OS の選択は Linux とし、バージョンは CentOS 8 (64 ビット) (何でも良い)として次へ進みます。
仮想マシンの表示名とデータ保存先は任意に指定し、次へ進みます。
ディスクサイズは、最小要件の 110 GB として次へ進みます。
以下画面になったらハードウェアをカスタマイズします。
メモリ、プロセッサ を最小要件に合わせて設定します。また、必要に応じてネットワークアダプタの設定を変更したり、ネットワークアダプタを追加したりします。後で初期設定ウィザードを表示するために仮想マシンに Web アクセスできる必要があります。
ハードウェアのカスタマイズができたら完了をクリックします。
仮想マシンが作成されたことを確認します。
Gaia OS のインストール
作成した仮想マシンを起動します。
以下の画面が表示されるため、Install Gaia on this system を選択し先に進みます。
以下の画面では OK を選択します。
以下画面ではキーボードタイプとして Japanese を選択し OK を選択します。
以下画面ではパーティション設定をしますがデフォルトのままで OK を選択します。
以下画面では Gaia の admin ユーザのパスワードを設定します。各種文字を使用した複雑なパスワードにする必要があります。
この後は、仮想マシンに複数インターフェースが存在する場合は以下のような管理インターフェースの選択画面になりますが、今回の例のようにインターフェースが 1 つのみ存在する場合はスキップされます。
その次は管理インターフェースの IP アドレス設定を行います。DHCP 設定もできますが、後に Web アクセスするための IP アドレスの確認が大変なため、静的に設定することをお勧めします。
以下の確認画面では OK を選択します。
インストールが開始されるため完了まで待ちます。
インストールが完了すると以下画面になります。Reboot を選択し再起動します。
以下画面になったら再起動完了です。
Gaia OS のインストールは以上です。
この後は、仮想マシンに Web アクセスして初期設定ウィザードで初期設定を行っていきます。
続きは以下の記事に記載しています。
参考資料
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