【Cisco】パラメータシート兼コンフィグ出力ツールを作成しました

ルータ

詳細設計~コンフィグ作成を効率化する

Cisco 機器の構築作業ではパラメータシートを作成して、そのパラメータシートに基づいてコンフィグを作成して機器をキッティングします。ですがこれらの工程を普通にやると結構面倒です。

今回作成したツールは以下の目的で使用できます。

  • パラメータシートとして使用
  • コンフィグ作成のために使用

特に、コンフィグ作成についてはパラメータシートに値を入力するだけで、パラメータシートに基づいたコンフィグを自動で出力することができます。

つまり、パラメータシートからコンフィグへの変換作業を完全に省略することができます。

【公開中】パラメータシート兼コンフィグ作成ツール

ダウンロード

ツールは Box で公開しています。以下リンクからダウンロードできます。

使い方

ファイルを開くと以下のようなパラメータシートがあるため、各項目に値を入力します。

[目次] シートにマクロ実行ボタンがあるため、これをクリックします。必要に応じて出力ファイル名も変更できます。

以下のようなダイアログが表示されます。

エクセルファイルがあるフォルダ内にコンフィグを記述したテキストファイルが出力されます。

hostname hogeSWITCH

license boot level network-essentials
license smart transport off

username hogeuser secret hogeuserpass
enable secret enablepass

no ip domain lookup
...

活用シーン

スタティックルートのコンフィグを作成したい場合

スタティックルートのコンフィグを作成したい場合は [スタティックルート] シートにルート情報を入力します。

上のように入力後、[目次] シートにあるボタンからマクロを実行します。すると以下のようなコンフィグを得ることができます。

ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.2.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.4.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.5.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.6.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.7.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.8.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.9.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 192.168.10.0 255.255.255.0 10.10.10.254
ip route 172.16.100.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.101.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.102.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.103.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.104.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.105.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.106.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.107.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.108.0 255.255.255.0 10.1.92.254
ip route 172.16.109.0 255.255.255.0 10.1.92.254

■標準 ACL のコンフィグを作成したい場合

標準 ACL のコンフィグを作成したい場合は [標準ACL] シートに情報を入力します。

ACL の表のネットワーク/ワイルドカードマスク欄で上画像のようにワイルドカードマスクを入力しない場合、host <IP 単体> の形式でコンフィグが出力されます。

上のように入力後、[目次] シートにあるボタンからマクロを実行します。すると以下のようなコンフィグを得ることができます。

ip access-list standard ACL01
 permit host 192.168.100.10
 permit host 192.168.90.200
 permit 192.168.22.0 0.0.0.255
 permit 192.168.8.0 0.0.0.255
 deny 192.168.0.0 0.0.255.255
 permit 172.168.60.0 0.0.0.255

■静的 NAT のコンフィグを作成したい場合

静的 NAT のコンフィグを作成したい場合は [静的NAT] シートに情報を入力します。

上のように入力後、[目次] シートにあるボタンからマクロを実行します。すると以下のようなコンフィグを得ることができます。

ip nat inside source static 10.1.1.100 192.168.100.100
ip nat inside source static tcp 10.1.1.99 1111 192.168.100.99 2000 extendable
ip nat inside source static 10.1.1.98 192.168.100.98 redundancy STBY10
ip nat outside source static 10.1.1.07 192.168.100.07 add-route
ip nat inside source static 172.168.12.111 192.168.150.111 vrf VRF01

留意点

  • 当パラメータシート及びツールの対象機種は一般的な Catalyst スイッチまたはルータです。特有の設定方法を持つ機種には対応していません
  • コンフィグ出力時、パラメータシート上で空白になっている項目は無視されます。このためコンフィグ出力不要の項目については空白にしてください
  • パラメータシートのフォーマットを変更するとコンフィグ出力マクロは正常に動作しなくなります

対応機能

現在のところ以下の機能に対応しています。

  • 各種グローバル設定
  • 各種L3インターフェース設定
  • 各種スイッチポート設定
  • スタティックルート
  • OSPF
  • EIGRP
  • 標準 ACL
  • 拡張 ACL
  • 静的 NAT
  • 動的 NAT
  • IPsec

対応機能・設定項目の追加要望についてはお問い合わせください。

■追加予定メモ

問い合わせ

バグ報告、改善要望などの連絡は以下の問い合わせフォーム、または Twitter からお願いします。

【参考】シート画面キャプチャ

■目次

■グローバル設定

■L3インターフェース

■スイッチポート

■スタティックルート

■OSPF

■EIGRP

■標準ACL

■拡張ACL

■静的NAT

■動的NAT

■IPsec


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