HDD/SSD 交換とディスククローン
PC の HDD/SSD を交換する際には、旧 HDD/SSD から新 HDD/SSD へのデータの移行を行う必要があります。
その方法としてはいくつかありますが、最も簡単な方法は、ディスククローンを行うことです。
ディスククローンとは、HDD/SSD のデータを丸ごと別の HDD/SSD にコピーすることです。
ディスククローンを実施後、PC に搭載されている HDD/SSD を新 HDD/SSD と物理的に交換すれば HDD/SSD 交換作業は完了します。
先日、松田のデスクトップ PC でも上記のディスククローン方式にて HDD から SSD への交換を行い、問題無く完了しました。以下ではこの時の手順を記録しておきます。
事前準備
新しく取り付ける SSD
今回の対象 PC の既存の HDD は TOSHIBA の HDD(2 TB)です。
これに代わる SSD を用意する必要があるため、今回 SanDisk の SSD(2 TB)を用意しました。
※ディスククローンを行うため、新旧で容量を合わせています
SATA USB 変換ケーブル
ディスククローンを行う際に、新 SSD を一度 PC に接続してデータのコピーを行う必要があります。SSD の接続規格は SATA ですが、これを USB に変換して PC と接続するために SATA USB 変換ケーブルが必要になります。
今回はこちらの SATA USB 変換ケーブルを使用しました。
2.5インチ → 3.5インチ変換用 HDD / SSD 変換マウンタ
HDD のサイズは 3.5 インチですが、SSD のサイズは基本的に 2.5 インチで、SSD の方が小さいサイズになっています。そのため、HDD から SSD に交換した場合、PC ケース内で SSD がしっかり固定できない場合があります。このような場合、必要に応じてサイズを 3.5 インチに変換するためのマウンタを使用することができます。
今回はこちらのマウンタを使用しました。
新 SSD でディスクの初期化を行う
新品の SSD を SATA USB 変換ケーブルを介して PC に接続した後、「ディスクの初期化」を行う必要があります。
ディスクの初期化の実施方法は、以下のページなどを参考にしてください。
注意点として、ディスクの初期化をする際にパーティション形式として MBR か GPT かを選択する必要があります。
これは、既存の HDD/SSD のパーティション形式と同じ形式にします。
ディスクのパーティション形式を確認するためには、ディスクの管理画面で対象ディスクを右クリックしてプロパティを表示します。

ボリュームタブの「パーティションのスタイル」で確認ができます。

MiniTool ShadowMaker Free でディスククローンを行う
新 SSD の初期化ができたらディスククローンを行っていきます。
ディスククローンは通常データバックアップ用ソフトのディスククローン機能を使用して行います。
今回使用するソフトは MiniTool ShadowMaker Free です。こちらはフリー版のため無料で使用できます。こちらのページからダウンロードを行い PC にインストールします。
インストールできたら MiniTool ShadowMaker Free を起動します。
左のメニューから Tools を選択し、Tools 画面の中の Clone Disk をクリックします。

Disk Clone – Select Source Disk 画面が表示されるため、表示されているディスクリストの中からコピー元となるディスクをクリックして選択し、画面右下の Next をクリックします。

次に Disk Clone – Select Target Disk 画面が表示されるため、表示されているディスクリストの中からコピー先となるディスクをクリックして選択し、画面右下の Start をクリックします。

以下の確認画面が表示されるため、OK をクリックします。※コピー先のディスクの既存データは削除される点に注意してください

以下の画面となり、ディスククローンが開始されます。

後はディスククローン完了まで待ちます。
ディスククローン完了後は以下の画面が表示され、PC をシャットダウンするか聞かれます。シャットダウンが必要ない場合はキャンセルをクリックします。

HDD/SSD を交換する
ディスククローンが完了したら PC の 旧 HDD/SSD と新 HDD/SSD を交換して、作業は完了となります。