作業環境
- VMware ESXi 6.7.0U3
- VMware Workstation Player 15.5.6 上に構築
- VMware vCenter Server Appliance 6.7.0
VMware vCenter Server について
VMware vCenter Server (以下、vCenter サーバ) は、複数の仮想基盤 (VMware ESXi がインストールされたサーバ) を統合管理するための製品です。
- Web 管理画面(
vSphere Client
)で仮想基盤および仮想基盤上の仮想サーバを管理できます - 複数の仮想基盤をグルーピングして
HA
、vMotion
などを実現できますHA (High Availability)
:仮想基盤に障害が発生した際に、別の仮想基盤上で仮想サーバを起動させるvMotion
:仮想サーバの稼働状態を維持したまま、その仮想サーバを別の仮想基盤に移動させる
VMware vCenter Server Appliance について
vCenter サーバを作成するパターンとしては以下2つがあります。
- ESXi 上に一つの仮想サーバとして作成する
- Windows 上にインストールする (ver.7.0 以降では廃止された)
vCenter Server Appliance は、vCenter Server および関連サービスを実行するために最適化された Linux ベースの仮想マシンで、これを使用する方法は上の「1.」のパターンに該当します。こちらの方法が一般的ではないかと思います。
事前準備
- vCenter Server Appliance の ISO ファイルを入手
- 以下ページからダウンロード(VMware アカウントが必要)
- ESXi および 作成する vCenter サーバの名前解決ができる DNS サーバを用意
- 正引き、逆引きの両方が必要
vCenter サーバ作成手順
概要
- ESXi とネットワーク接続できる Windows の作業端末を用意
- 作業端末にて、vCenter Server Appliance の ISO ファイルからインストーラを実行
- インストーラで ESXi 上に仮想マシンを作成(ステージ1)
- インストーラまたは Web 画面で、アプライアンスのインストールを実施(ステージ2)
ステージ1:仮想マシン作成
vCenter Server Appliance の ISO ファイルをマウントし、以下のインストーラを実行します。
- \vcsa-ui-installer\win32\installer.exe
以下のインストーラ画面が表示されます。[インストール] をクリックします。
以下画面では [次へ] をクリックします。
以下画面では、[使用許諾契約書の条項に同意します。] にチェックを入れて [次へ] をクリックします。
以下画面では [組み込み Platform Services Controller] にチェックを入れて [次へ] をクリックします。
以下画面では vCenter サーバを作成する先の ESXi の情報を設定します。
- ESXi ホスト名または vCenter Server 名
- ESXi の IP アドレスとします
- HTTPS ポート
- 443(デフォルト)とします
- ユーザー名
- ESXi の管理者ユーザー名(root)とします
- パスワード
- ユーザーのパスワードを入力します
以下の警告画面では [はい] をクリックします。
以下画面では vCenter サーバの情報を設定して [次へ] をクリックします。
以下画面では vCenter サーバのリソースサイズを設定します。要件に合わせてサイズを選択します。例ではデフォルトのままとします。
以下画面では [シンディスクモードの有効化] にチェックを入れたままとし [次へ] をクリックします。
以下画面では vCenter サーバのネットワーク情報を設定して [次へ] をクリックします。なお以下項目は特に注意してください。
- DNS サーバ
- ESXi および vCenter サーバの名前解決ができる DNS サーバとします
以下画面では [完了] をクリックします。
ステージ 1 のインストールが開始されます。完了を待ちます。
ステージ1 のインストールが完了すると以下画面となります。[続行] をクリックします。
ステージ2:アプライアンスのインストール
ステージ1 の最後の画面で [続行] をクリックすると以下画面となります。[次へ] をクリックします。
以下画面では SSH アセスを有効にして [次へ] をクリックします。
以下画面では vSphere Client にログインする際に使用する情報を設定します。[新しい SSO ドメインの作成] を選択し、各項目を設定します。
以下画面ではチェックボックスのチェックを外して [次へ] をクリックします。
以下画面では [終了] をクリックします。
以下の警告画面では [OK] をクリックします。
ステージ2 のインストールが開始されます。完了を待ちます。
ステージ2 のインストールが完了すると以下画面となります。[閉じる] をクリックします。
Web 管理画面へのログイン
アプライアンス管理画面
vCenter サーバ自体を管理するアプライアンス管理画面を表示するためには、ブラウザで以下アドレスにアクセスします。
- https://vCenterのIPアドレス:5480
以下画面になるため、ステージ1 で設定したvCenter サーバのログイン情報でログインします。
ログイン後は以下画面となります。
vSphere Client 画面
仮想基盤及び仮想サーバを管理する vSphere Client にログインするためには、ブラウザで以下アドレスにアクセスします。
- https://vCenterのIPアドレス
以下画面になります。HTML5版とFLEX版がありますが、例としてHTML5版を選択します。
以下画面になるため、ステージ2 で設定した SSO のログイン情報を入力してログインします。
- ユーザー名欄は、「ユーザー名@ドメイン名」とします
ログイン後は以下画面となります。
vCenter サーバに ESXi を登録する
vCenter サーバーに管理対象となる仮想基盤(ESXi)を登録します。
vSphere Client にログインし、左側の vCenter サーバのホスト名上で右クリックし [新規データセンター] をクリックします。
以下画面になるため、任意の名前を設定し [OK] をクリックします。
以下画像のように vCenter サーバ配下ににデータセンターが作成されます。
次にデータセンター配下に ESXi を登録します。
画面左側のツリー欄で、作成したデータセンターを右クリックし [ホストの追加] をクリックします。
以下画面となります。追加する ESXi のホスト名または IP アドレスを入力し [NEXT] をクリックします。
以下画面では ESXi のログイン情報を入力し [NEXT] をクリックします。
以下画面では [はい] をクリックします。
以下画面では [NEXT] をクリックします。
以下画面ではライセンスを設定しますが、例では評価ライセンスとして [NEXT] をクリックします。
以下画面ではロックダウンモードを [無効] として [NEXT] をクリックします。
以下画面では [NEXT] をクリックします。
以下画面では [FINISH] をクリックします。
管理画面で、データセンター配下に ESXi とその ESXi 上の仮想サーバが追加されたことを確認します。
参考ページ


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