MSA 管理ツール(SMU)へのアクセス
- 作業用端末とストレージをネットワーク接続する(コントローラーネットワークポート使用)
- ブラウザで以下アドレスにアクセスする
https://controller-ip
- デフォルトの IP アドレス設定は以下の通り
- IP アドレスソース: DHCP
- コントローラーA のIP アドレス: 10.0.0.2
- コントローラーB のIP アドレス: 10.0.0.3
- IP サブネットマスク: 255.255.255.0
- ゲートウェイIP アドレス: 10.0.0.1
- ログイン画面となるため、ユーザ名とパスワードを入力し、言語を選択してログインする
- 管理用のデフォルトユーザーは
manage
、パスワードは!manage
- 管理用のデフォルトユーザーは
- ログイン後、管理画面が表示される
ファームウェアアップデート
■HPE MSA 2050 SANストレージ – HPE Storage Management Utility (SMU) でコントローラーファームウェアをアップデートする方法
https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docLocale=ja_JP&docId=a00091136ja_jp
※パートナーファームウェアの更新(PFU) チェックボックスを選択する手順の説明がないが、PFU チェックボックスを選択した場合の画面の例が示されていると思われる
電源操作
■コントローラーの再起動
- 次のいずれかを実行しコントローラーの再起動とシャットダウンパネルを表示させます
- バナーでシステムパネルをクリックし、「システムの再起動」を選択
- システムトピックで、「操作」>「システムの再起動」の順に選択
- 再起動操作を選択
- 再起動するコントローラーのタイプ: 管理またはストレージを選択
- 再起動するコントローラーモジュール: コントローラーA、コントローラーB、またはその両方を選択
- 「OK」をクリックします。確認パネルが表示されます
- 「はい」をクリックして次に進みます。続行しない場合はいいえをクリックします
- 「はい」をクリックすると、再起動を示すメッセージが表示されます
■コントローラーのシャットダウン
- 次のいずれかを実行しコントローラーの再起動とシャットダウンパネルを表示させます
- バナーでシステムパネルをクリックし、「システムの再起動」を選択
- システムトピックで、「操作」>「システムの再起動」の順に選択
- シャットダウン操作を選択
- 再起動するコントローラーのタイプ: 自動的に選択されます
- 再起動するコントローラーモジュール: コントローラーA、コントローラーB、またはその両方を選択
- 「OK」をクリックします。確認パネルが表示されます
- 「はい」をクリックして次に進みます。続行しない場合は「いいえ」をクリックします
- 「はい」をクリックすると、シャットダウンを示すメッセージが表示されます
システム環境設定
設定ウィザードの使用
設定ウィザードで以下項目を設定可能。
- システムの日付と時間の設定の変更
- デフォルトユーザーのパスワードの変更
- 各コントローラーのネットワークポートの設定
- 各種システム管理サービスの有効化または無効化
- システムを識別するための情報の入力
- システム名、連絡先、場所、および情報(説明)の値
- イベント通知の設定
- SNMP、Syslog等
- コントローラーホストポートの設定(該当する場合)
- SAS コントローラーモジュールを搭載したシステムでは対象外
設定ウィザードの実行方法は以下のいずれか。
- ホームタブをポイントし、「設定ウィザード」を選択
- ホームトピックで、「操作」>「設定ウィザード」を選択
ユーザー管理
システムには 3 つのデフォルトユーザーが用意されており、9 つのユーザーを追加で作成することができる。
ユーザー名 | パスワード | ユーザータイプ | ロール | アクセス可能 |
monitor | !monitor | 標準 | monitor | WBI、CLI |
manage | !manage | 標準 | monitor manage | WBI、CLI、SMI-S、FTP、SFTP |
ftp | !ftp | 標準 | monitor manage | FTP、SFTP |
■ユーザーの新規作成方法
- ホームトピックで、「操作」>「ユーザーの管理」を選択
- テーブルの下で、「新規」をクリック
- オプションを設定
- 「適用」をクリック
管理ポートの IP アドレス設定
- システムトピックで、「操作」>「ネットワークの設定」の順に選択
- システム IP ネットワーク設定パネルが表示される
- IP アドレス設定を手動に設定する
- 各コントローラーで使用する以下の情報を入力
- IP アドレス
- サブネットマスク
- ゲートウェイ
- 「OK」をクリック
- サインアウトし、新しい IP アドレスで SMU にアクセス
日付と時刻の設定
■手動での日時設定手順
- バナーで日時パネルをクリックし、「日付と時刻の設定」を選択
- 日付と時刻の設定パネルが開きます
- ネットワークタイムプロトコル(NTP)のチェックボックスをオフにする
- 日付の値を設定するには、YYYY-MM-DD 形式で現在の日付を入力する
- 時刻の値を設定するには、時間と分に2 桁の値を入力して午前、午後、または24 時間制のいずれかを選択
- 「OK」をクリック
■NTP サーバーからの日時の取得手順
- バナーで日時パネルをクリックし、「日付と時刻の設定」を選択
- 日付と時刻の設定パネルが開きます
- ネットワークタイムプロトコル(NTP)のチェックボックスをオンにする
- 次のいずれかを実行します
- システムで特定の NTP サーバーから時刻を取得させる場合には、NTP サーバーのアドレスフィールドにアドレスを入力する
- ブロードキャストモードで NTP サーバーから送信されてくる日時メッセージの受信をシステムで待つ場合には、NTP サーバーのアドレスフィールドを空白にする
- NTP タイムゾーンオフセットフィールドに、UTC からのオフセットとして、時間単位と分単位(オプション)でタイムゾーンを入力する
- たとえば太平洋タイムゾーンのオフセットは、太平洋標準時の期間では -8、太平洋夏時間の期間では -7 です
- たとえばインドのバンガロールの場合は+5:30 です
- 「OK」をクリック
SNMP 設定
- 以下のいずれかの方法で通知の設定パネルを開く
- バナーでイベントパネルをクリックし、通知の設定を選択
- ホームトピックで、「操作」>「通知の設定」を選択
- SNMP タブを選択
- パネルの上部付近に表示されるメッセージで、SNMP サービスが無効であると通知された場合には有効にする(方法は後述)
- 次のいずれかの通知レベルオプションを選択
- なし(無効)⇒ すべてのイベントがトラップ通知から除外され、トラップは無効になります。これはデフォルトです。
- クリティカル ⇒ クリティカルイベントの場合にのみ通知を送信
- エラー ⇒ エラーとクリティカルのイベントの場合にのみ通知を送信
- 警告 ⇒ 警告、エラー、およびクリティカルイベントの場合にのみ通知を送信
- 情報/ 解決済み ⇒ 情報、警告、エラー、クリティカル、および解決済みのイベントの通知を送信
- 読み取りコミュニティフィールドに、ネットワークで使用する SNMP の読み取りパスワードを入力する
- デフォルトは、public
- 書き込みコミュニティフィールドに、ネットワークで使用するSNMPの書き込みパスワードを入力する
- デフォルトはprivate
- トラップホストアドレスフィールドに SNMPトラップ送信先の IP アドレスを入力する
- デフォルトは 0.0.0.0
- 「適用」をクリックする
■SNMP サービスを有効にする方法
- 次のいずれかを実行
- バナーでシステムパネルをクリックし、「システムサービスの設定」を選択
- システムトピックで、「操作」>「システムサービスの設定」の順に選択
- 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP) を有効にする
- 「OK」をクリックする
Syslog 設定
- 以下のいずれかの方法で通知の設定パネルを開く
- バナーでイベントパネルをクリックし、「通知の設定」を選択
- ホームトピックで、「操作」>「通知の設定」を選択
- Syslog タブを選択
- Syslog のオプションを設定する
- 通知レベル:システムが通知を送信する必要がある最低限の重要度を以下から選択する
- クリティカル ⇒ クリティカルイベントのみ
- エラー ⇒ エラー/ クリティカルイベント
- 警告 ⇒ 警告/ エラー/ クリティカルイベント
- 情報 ⇒ すべてのイベント
- なし ⇒ 無効になり、syslog による通知は行われない
- Syslog サーバーの IP アドレス
- Syslog サーバーのポート番号
- 通知レベル:システムが通知を送信する必要がある最低限の重要度を以下から選択する
- 「次の手順」をクリックして次の手順に進みます
ディスクグループの作成
- 左メニューから「プール」を選択
- 「操作」メニューから「ディスクグループの追加」を選択
- 仮想プールに追加するディスクグループを作成(以下項目を設定)
- タイプ:仮想
- プール:A
- RAID レベル:任意
- 使用するディスクにチェック
- 「追加」を選択
- 「プール」画面で作成されたディスクグループの設定を確認
- 上記手順を必要な分だけ繰り返す
スペアディスクの設定
- 左メニューから「システム」を選択
- 「操作」メニューから「グローバルスペアの変更」を選択
- スペアディスクに設定するディスクにチェックを入れる
- 「変更」を選択
- 「システム」画面で設定を確認
読み取りキャッシュの設定
- 左メニューから「プール」を選択
- 「操作」メニューから「ディスクグループの追加」を選択
- 仮想プールに追加する読み取りキャッシュを作成(以下項目を設定)
- タイプ:読み取りキャッシュ
- プール:A
- 使用するディスクにチェック
- 「追加」を選択
- 「プール」画面で作成された読み取りキャッシュの設定を確認
ボリュームの作成
- 左メニューから「ボリューム」を選択
- 「操作」メニューから「仮想ボリュームの作成」を選択
- 仮想ボリュームを作成(以下項目を設定)
- ボリューム名
- サイズ
- 環境設定項目
- 複数のボリュームを作成する場合は「行の追加」を選択
- 「OK」を選択
- 「ボリューム」画面で設定を確認
ホストの作成
- 左メニューから「ホスト」を選択
- 「ホスト」画面上に同一 SAN 上にある FC-HBA の WWN が検出されて表示されていることを確認する
- ストレージに接続するサーバの HBA を選択する
- 「操作」メニューから「イニシエーターの変更」を選択
- 「イニシエーターの名前」にて任意の分かりやすい名前を入力し「OK」を選択
- ホスト(サーバ)の HBA が2つ以上ある場合は残りの HBA についても 3.-5.の手順を行う
- イニシエーター名を設定した HBA をすべて選択する
- 「操作」メニューから「ホストへの追加」を選択
- 「ホストの選択」にてホスト名を入力し「OK」を選択
- 上記の手順を必要な分だけ繰り返す
ボリュームのマッピング
- 左メニューから「マッピング」を選択
- 「操作」メニューから「マッピング」を選択
- ホストとそのホストに紐づけたいボリュームを選択した上で「マッピング」を選択
- 以下項目を設定
- ボリュームのモード:読み書き権限を指定
- マウントする際の LUN ID
- マッピングするポート
- 「OK」を選択
- 「マッピング」画面で設定を確認
サーバ側の設定(Windows Server の場合)
マルチパスドライバの設定
- MPIO をインストールする
- MPIO(マルチパス I/O)のインストール手順はこちらの記事参照
- サーバーマネージャーを開く
- 画面右上の「ツール」を選択し、「MPIO」を選択
- 「マルチパスの検出」タブを選択する
- 「デバイスのハードウェア ID」から MSA ストレージを選択
- 「追加」を選択
- メッセージに従いサーバ再起動を行う
ボリュームのマウント
- サーバーマネージャーを開く
- 画面右上の「ツール」を選択し、「コンピューターの管理」を選択
- 画面左側のツリーから「記憶域」>「ディスクの管理」を選択
- MSA ストレージ側でマッピングしたボリュームが OS 上で認識されていることを確認
- 画面中央下段のディスク欄にボリュームが表示されていれば OK
- 対象ディスク上で右クリックし「オンライン」を選択
- マッピングされたボリューム全てについて「オンライン」を選択する
- 再度対象ディスク上で右クリックし「ディスクの初期化」を選択
- ディスクの初期化画面で「ディスクの選択」欄でディスクが選択されていることとパーティションスタイルを確認し「OK」を選択
- 「コンピューターの管理」画面の対象ディスク上で右クリックし「新しいシンプルボリューム」を選択
- 「新しいシンプルボリュームウィザード」でボリュームサイズと割当先ドライブ等を設定する
- マッピングされた全てのボリュームについて 8.-9. の手順を行う
- エクスプローラでマッピングされたボリュームが表示されて使用できる状態になっていることを確認する