電車遅延による遅刻はその人の意識の低さを示す

まず、電車遅延と遅刻についての私の考えを示します。
年に数回あるかないかの大幅遅延が発生した場合を除き、電車遅延を理由に遅刻することを頻繁に繰り返すということは、リスク管理能力の低さや仕事に対する意識の低さを如実に示していると考えており、そのような人と一緒に仕事をすることは避けたいというのが私の考えです。
なお、ここでは規則的に良いか悪いかという観点ではなく、社会人という立場において電車遅延を理由に遅刻することまたはしないことが周囲にどのような印象を与えそれが当人にどう影響するのかという観点で議論します。
電車遅延による遅刻を繰り返す人の特徴
これは私の近くにいた人(Aさんとします)の例なのですが、以下のような状況でした。
- Aさんは、電車で1時間程度かけて通勤しており、利用している路線ではほぼ毎日遅延が発生している(らしい)
- Aさんは、電車遅延が無ければ始業時間の15分前に現場に到着する電車に乗っている(らしい)
- Aさんは、遅刻しない日でも現場に到着するのは始業時間ちょうどか1,2分前
- Aさんは、1週間の内1日か2日は(数分であるものの)遅刻をしている
また普段からAさんは、聞いてもいないのにいつも電車遅延が発生して大変だという話をしてきて、電車が遅延するのが悪く自分は悪くないと主張するような話をしていました。このとき、私が「そんなに遅延が発生するなら1本早い電車に乗ったらどうか」というと、Aさんは黙ってしまいました。そんなAさんに対する私の印象は以下の通りです。
- 今後は遅刻しないようにしようという改善意識がない
- 遅刻すること自体に罪悪感を感じていない
- 遅刻することによる周囲への影響(負担)を想像する能力がない
- 朝少しでも早く起きるくらいなら遅刻しても構わないと考えるほど仕事に対する意識が低い
- Aさんが行う仕事の質には期待できそうもない
上記印象から嫌な予感はしたのですが、案の定あらゆる場面でAさんの仕事ぶりは残念なものでした。一言でいうと一緒に仕事をするのは避けたいタイプです。
遅刻を繰り返すことによるデメリット
理由が電車遅延に限らず、遅刻を繰り返す人については信用ができません。時間や期限に対しての意識が高くないのでリスクがあると判断されるからです。そのため重要な仕事を任されることが無くなります。
さらに言うと、電車遅延による遅刻の場合は、より早い電車に乗ることで回避できるのにそれをしていないということになるので、改善意識のない人であったり他責思考の自分勝手な人という印象を与え、信用を失うことにつながります。
以上の点から職場での信用を失いキャリアアップが難しくなることが予想されます。
【遅刻回避のために】電車遅延による遅刻の発生メカニズム

電車で現場に通勤する場合、遅延の程度は様々であるものの、電車遅延に遭遇する確率はある程度あります。そのため、大抵の人は現場の始業時刻よりもある程度早く現場に到着するよう乗車する電車を選択し、始業時刻と到着時刻の間に一定のバッファを設けていると思います。電車の遅延時間がこのバッファを上回ると、遅刻という事象が発生します。
バッファを調整して遅刻確率をコントロールしよう
自分が使用する路線の遅延確率、遅延時にどの程度の遅延が発生し得るかを考慮し、適切なバッファを設定して遅刻を極力回避しましょう。基本的には、最大でどの程度遅延が発生するかを考え、それが発生しても遅刻しないようにすることを考えればOKです。
また乗車時間がより長い場合は、バッファもより多めに取る方が得策です。路線にもよりますが乗車時間が1時間を超える場合はバッファを30分程度は持ったほうが良いでしょう。
また、日々の電車の運行状況を見て、バッファを調整しましょう。バッファを必要以上に取ると無駄ですし、少なすぎると遅刻確率が高くなります。遅刻を許容する頻度としては、0とするのがベストですが、許容できて年に1,2回と考えてください。※狙って1,2回とするのではなく、想定外の事象(これまでにない大幅の遅延が発生したなど)が発生することを考慮して1,2回といっています。
ただし、事故や災害等で電車が完全に止まった場合については、どうしようもないし周囲の理解が得られる可能性が高いので、そこまでは考慮する必要は有りません。
ギリギリセーフはアウト
始業時刻の1,2分前など、ギリギリでも始業時刻前に到着すればセーフと思うかもしれませんが実際にはアウトと考えてください。ギリギリだと周りから見たときに余裕のない人という印象になるためです。遅くとも5分前には到着するようにしてください。
早めに出勤することのメリット
早めに出勤して始業前の時間を有効活用することにはメリットがあります。
先手先手でその日の業務を進めることができる
現場にもよるかもしれませんが、前日退勤後から当日出勤時までの間にも自分以外の人によって仕事は進んでいます。具体的には、例えば関係者間でメールが飛んでいます。始業前に一通りメールに目を通しておくことで、始業前に最新の状況を把握することが出来ます(もちろんメールだけではわからない部分もありますが)。これにより、業務開始後に先手先手で余裕をもって業務を進めることができます。
周りから評価される
早めに出勤して業務に関する確認や資格の勉強などをしていると、周りからはやる気のある優秀な人材であるように見えます。これは信用につながり重要な仕事を任されやすくなります。
各種の意見について

早く出勤した分は給料が出ないのに早く出勤させるなという意見
これはもっともな意見だと思います。ですがこの意見を採用して遅刻した場合、上に記載したデメリットが発生します。そのため、早めに出勤するかどうかについてはメリット・デメリットを比較して選択する必要があります。
私の考えでは、早めに出勤したほうが圧倒的に得策だという判断となります。
早く出勤するのは朝がつらいという意見
これもその通りだと思います。SESの場合はそもそも自宅から遠い現場にはアサインしないよう営業担当に頼むか、またはすでにアサインされている場合は現場に近い地域に引っ越すのも手だと思います。
私の場合は、もともと通勤時間に1時間半程度要していたので朝がつらかったのと通勤時間が無駄に思えたことから、現場までドア・ツー・ドアで20分の地域に引っ越しをしました。
終わりに

一事が万事という言葉がありますが、出勤状況一つで良くない印象を与えると、他の様々な面にまで良くない印象を与えてしまいます。逆に良い印象を与えることが出来れば、様々な面で得をすることが出来ます。
仕事をしやすい環境を構築するために、朝は時間に余裕を持って行動してみてください。