NEEDLEWORK は仮想アプライアンスに移行
以前に以下の記事で NEEDLEWORK を紹介しました。
この NEEDLEWORK ですが、2021年9月の時点で、ハードウェア版の販売終了と仮想アプライアンスへの移行が発表されていました。
仮想アプライアンスは Windows の Hyper-V 上にインストールして使用するとのこと。
ネットワーク機器の中には仮想化ソフト上に手軽に構築できて評価ライセンスで動かせる仮想アプライアンスがいくつかあるので、NEEDLEWORK も同様に動かせないかなーと思い少し調べてみました。
必要な環境
Hyper-V を動かせる Windows PC
Hyper-V を動かすためには原則的には Windows 10 Pro 版である必要があります。
松田の所持している PC は Windows 10 home なので、Hyper-V は使えないかと思いきや、home でも Hyper-V を動かす方法がありました。
例えば以下のページに Windows 10 Homeで Hyper-V を有効にする方法が記載されていましたが、この方法で松田の PC で Hyper-V を動かすことに成功しました。
PC スペック要件
公式ページに記載されている最低スペックは以下の通り。
- OS: Windows 10 Pro 64bit
- メモリ: 8GB
- CPU: 第 6 世代インテル® Core™ i5 プロセッサー 2.30 GHz以上
- ストレージ: SSD 30 GB 以上の空き
- USBポート: USB 3.2 Gen 1×1(USB 3.1 Gen 1/USB3.0)以上
- LAN: リンクレート 1Gbps など
PC スペックはセッションテストやスループットテストの性能に影響してくるようです。ポリシーテストのみであればもう少し低スペックでも大丈夫なのかもしれません。
また、OS 要件に Windows 10 Pro とありますが、インストール時などに OS チェック処理が含まれているとしたら Home を使用していた場合にはエラーになる可能性もありそうです。
仮想アプライアンスの制限等
- 1 つのライセンスにつき 1 台の端末のみにインストール・利用可能
- USB LANアダプタとの接続に USB ハブを接続する構成には対応していない
- サポートしているテストポートは最大 3 ポート
- NEEDLEWORK とテスト対象機器の間にスイッチングハブを挟むと正常にテストが行えない場合がある
ライセンスアクティベートについて
- ライセンスファイルの生成には端末のLANポート(有線/無線)の MAC アドレス情報を利用
- ライセンスのアクティベート時にライセンスサーバーとの通信を行う
- NEEDLEWORK がインターネットに接続できない場合アクティベートできず利用できない
- 7 日間隔でアクティベートを行う必要がある
- ライセンスサーバーとの接続には名前解決が必要
- プロキシ接続には対応していない
仮想アプライアンスの評価版はあるのか
最も重要な「評価版はあるのか」という話ですが、あるようです。
ただし、メーカへの問合せが必要であり、「製品の導入をご検討いただいているお客様の評価目的のため」に提供しているとのこと。
残念ながら個人が自由に使えるものではないようです。
そもそも松田の PC で動くのかという点はありますが、使うことができれば松田が所持している FortiGate や Palo Alto で試して使用感を紹介してみたかったです。
評価版に適切に機能制限を掛けるというのも難しいのだろうなと推測します。
関連情報
イメージファイルのダウンロード
イメージファイルのダウンロードはサポートページから可能なようです。ただし、認証のために契約情報が必要なため、先に契約をする必要があるようです。
導入マニュアル
導入マニュアル(事前準備マニュアル)がサポートページにありました。ライセンス用情報の収集~NEEDLEWORKインストール~ライセンスアクティベートまでの手順が記載されています。
参考資料


