動作確認環境
- RTX1200
- Rev.10.01.78
RTX でのスタートアップコンフィグの確認
スタートアップコンフィグ(機器起動時に読み込まれるコンフィグ)の確認方法を記載します。
設定の保存とコンフィグファイル
RTX では save
コマンドで実行中のコンフィグを保存すると、内蔵フラッシュ内にコンフィグファイルが保存されます。コンフィグファイルには番号が付けられており、0-4 の番号まで使用可能です。つまり、最大 5 つのコンフィグファイルを保存することができます。(正確には各番号のコンフィグごとにリビジョン管理がされバックアップが保存されるためファイル数は5つ以上になり得ます。)
save
コマンドで設定を保存する際に、オプションでコンフィグ番号を指定できます。
save [<0-4>]
# save 1
セーブ中... CONFIG1 終了
コンフィグ番号を指定しない場合は、基本的には「0」が使用されます。
保存済みコンフィグファイルのリストを確認するためには以下コマンドを使用します。
show config list
# show config list
No. Date Time Size Sects Comment
----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
* 0 2023/09/24 13:22:46 222 121/121
0.1 2023/09/24 13:15:09 222 125/125
0.2 2023/09/24 13:15:03 222 126/126
1 2023/09/24 13:29:43 222 120/120
1.1 2023/09/24 13:22:33 222 123/123
2 2023/09/24 13:22:35 222 122/122
3 2023/09/24 13:15:18 222 124/124
----- ---------- -------- ------- ------- ------------------------------------
スタートアップコンフィグファイルの確認
上記の通り、フラッシュ内には複数のコンフィグファイルが存在する可能性がありますが、その中でどのファイルがスタートアップコンフィグ(起動時に読み込まれるファイル)なのかを確認するにはどうしたら良いでしょうか。
回答としては、show environment
コマンドの出力から確認できます。
# show environment
RTX1200 BootROM Ver.1.04
RTX1200 Rev.10.01.78 (Wed Nov 13 16:29:42 2019)
(略)
実行中ファームウェア: exec0 実行中設定ファイル: config0
デフォルトファームウェア: exec0 デフォルト設定ファイル: config3
(略)
上記内容の内、「デフォルト設定ファイル: config3」の部分でスタートアップコンフィグを特定できます。この例の場合は config3 がスタートアップコンフィグになっています。
よって config3 の内容を確認することがスタートアップコンフィグを確認することになります。
指定したコンフィグファイルを確認するコマンドは以下です。
show config <0-4>
<0-4>
:対象コンフィグファイルの番号
このコマンドは管理レベルで使用でき、一般レベルでは使用できません。※コンフィグファイル番号を指定しない(動作中コンフィグを確認する)場合は一般レベルでも使用できます
コマンド実行時にログインパスワードと Admin パスワードを要求されます。
# show config 3
Input passwords of CONFIG3
Login Password:
Administrator Password:
#10 1 78 0
ip lan1 address 192.168.100.1/24
pp disable all
no tunnel enable all
telnetd host lan
dhcp service server
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent
dhcp scope 1 192.168.100.2-192.168.100.191/24
スタートアップコンフィグファイルの変更方法
スタートアップコンフィグファイルはデフォルトでは config0 となっています。
以下コマンドでスタートアップコンフィグファイルを変更することができます。
set-default-config <0-4>
<0-4>
:スタートアップコンフィグにするファイルの番号
設定例:
# set-default-config 0
スタートアップコンフィグと save での保存先ファイルの関係
save
でコンフィグ番号を指定しない場合、デフォルトでは config0 として保存されます。
ただし、set-default-config
でスタートアップコンフィグファイルを変更して機器再起動した後は、再起動時に読み込まれたコンフィグファイルが save
でのデフォルトの保存先ファイルになります。
例えば、config3 がスタートアップコンフィグとして機器起動時に読み込まれていた場合、save
でコンフィグ番号を指定しない場合のコンフィグ保存先ファイルは config3 になります。