【ヤマハ RTX】ファームウェアのバージョンアップ方法

ルータ
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作業環境

  • RTX1200
    • バージョンアップ前:Rev.10.01.53
    • バージョンアップ先:Rev.10.01.78

ファームウェアのダウンロード

RTX のファームウェアは最新版であれば Web から誰でもダウンロードできます。

こちらのページからダウンロード可能です。

対象の型番を検索してファームウェアをダウンロードします。また、ファイルが破損していないかを確認するための MD5 チェックサムもダウンロードしておきます。

例では RTX1200 のファームウェアをダウンロードします。

ファームウェアの MD5 チェックサムの確認

ファームウェアが破損していないかを確認するために MD5 チェックサムを確認します。

まずこちらのページから MD5SUM ユーティリティをダウンロードします。

ダウンロードしたファームウェア、MD5 チェックサム、MD5SUM ユーティリティを同じフォルダに格納します。

コマンドプロンプトを起動し、各ファイル格納先フォルダをカレントディレクトリとして、以下のコマンドを実行します。

  • md5sum -v -c <MD5チェックサムファイル名>

以下のように <ファームウェア> OK と表示されれば OK です。

>md5sum -v -c rtx1200.md5
rtx1200.bin    OK

ファームウェアのバージョンアップ

ファームウェアのバージョンアップを行う際は、RTX を TFTP サーバとして動作させ、作業用端末を TFTP クライアントとして、TFTP でファームウェアを転送します。

このとき TFTP の転送モードはバイナリとします

RTX の設定変更

RTX を TFTP サーバとして動作させるための設定を行います。

以下の設定を行います。

  • tftp host <作業用端末のIPアドレス>
  • pp disable all

save をする必要はありません

RTX1200# tftp host 192.168.100.2
RTX1200# pp disable all

※作業用端末の IP が 192.168.100.2 の場合

作業用端末の設定

作業用端末の OS が Windows 10 の場合 TFTP クライアント機能を有効化する必要があります。

コントロールパネルのプログラムと機能画面を開き、Windows の機能の有効化または無効化をクリックします。

以下の画面が表示されるため、TFTP クライアントにチェックを入れて OK をクリックします。

処理は始まり以下の画面になるため、処理完了を待ちます。

以下の画面が表示されたら閉じるをクリックして画面を閉じます。

ファームウェアの転送とバージョンアップ

作業用端末から RTX へファームウェアを転送します。

転送と同時に RTX 側ではバージョンアップ処理が実行されるため、あらかじめ作業用端末を RTX にコンソール接続してターミナルを表示させておきます。

コマンドプロンプトを起動し、ファームウェア格納先フォルダをカレントディレクトリとして、以下のコマンドを実行します。

  • tftp -i <RTXのIPアドレス> PUT <ファームウェアファイル名> exec
> tftp -i 192.168.100.1 PUT rtx1200.bin exec

コマンド実行後、RTX 側では転送したファームウェアを不揮発性メモリに書き込む処理が始まり、コンソールでは以下のような表示になります。

Update exec file receiving... Testing received file... Writing to Nonvolatile memory...

処理が完了すると RTX が再起動します。

再起動後、バージョンアップされていることを確認します。

RTX1200> show environment
RTX1200 BootROM Ver.1.04
RTX1200 Rev.10.01.78 (Wed Nov 13 16:29:42 2019)
#後略

以上でファームウェアのバージョンアップは完了です。

参考資料

firmware release for Yamaha Network Products
MD5SUM Utility for YAMAHA RT-Series


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