富士通 Si-R ルータ設定のための基礎知識

ルータ

管理ユーザについて

  • Si-R では管理ユーザとしてデフォルトで adminuser が存在する
  • ユーザ名は固定で新規追加は基本的にできない
    • ログインで AAA ユーザ情報または RADIUS サーバのユーザ情報を利用する設定とした場合は任意のユーザ名で追加設定することが可能
  • ユーザの権限は「権限クラス」によって決定される
    • 管理者クラス
      • すべてのコマンドを実行可能
    • 一般ユーザクラス
      • 運用管理コマンドのみ実行可能で、設定定義コマンドは実行できない
      • admin コマンドで管理者クラスへ移行できる
ユーザ初期パスワードパスワード設定コマンド権限クラス
adminなしpassword admin set管理者クラス
user未設定password user set一般ユーザクラス
  • ユーザ user についてはパスワードを設定するまではログイン不可

CLI モードについて

  • 運用管理モード
    • ログイン直後のモード
    • ユーザ user でログイン時の権限は一般ユーザクラス
    • ユーザ admin でログイン時の権限は管理者クラス
    • 運用管理コマンドはこのモードで実行する
    • プロンプト:#
  • 構成定義モード
    • 運用管理モードの管理者クラスから configure コマンドによって移行
    • 設定変更はこのモードで行う
    • プロンプト:(configure)#

コンフィグについて

以下の3種類のコンフィグがあります。

  1. startup-config
    • 機器起動時に読み込まれるコンフィグ
  2. running-config
    • 現在実行中のコンフィグ
    • 機器起動時は startup-config の内容がコピーされて running-config になる
  3. candidate-config
    • 編集中のコンフィグ

設定変更の流れは以下の通りです。

  1. 設定変更コマンドを実行する(candidate-config が編集される)
  2. commit コマンドを実行して candidate-configrunning-config に反映する(この時点で機器の動作に反映される)
    • commit コマンドでは反映されない設定もある模様。その場合は次の 3. の手順を実行する
  3. save コマンドを実行してcandidate-configstartup-config として保存した上で、reset コマンドを実行して機器を再起動する
    • running-config ではなく candidate-config が保存される点に注意

コンフィグの表示コマンド

  • show startup-config
  • show running-config
  • show candidate-config

設定の削除

設定を削除する場合は、設定コマンドの頭に delete を付けて実行します。

candidate-config の変更を破棄する

discard コマンドを実行すると、candidate-config の変更内容が破棄され、running-config と同じ内容に戻ります。

  • discard

candidate-config にコンフィグを読み込む

load コマンドを使用すると candidate-config が上書きされ、編集中のすべての構成定義情報が新規反映として扱われます。

  • load <ファイル名>
  • load running-config
  • load startup-config

再起動と初期化コマンド

  • reset
    • 機器を再起動する
  • reset clear
    • 設定を購入時の状態に戻し(設定を初期化し)、再起動する
      • 確認メッセージはなく即時実行されるため注意

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