ネットワーク保守運用案件への参画前に何を勉強すべきか

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案件参画前に何を勉強すべきか

案件参画前に何を勉強したらいいの?と考える人は多いと思います。今回は、ネットワーク保守運用を3年間担当してきた経験に基づいて、案件参画前に勉強しておくと良いと考えた内容を紹介します。

ただし、ここでは以下のような人を想定しています。

  • ネットワーク業務未経験の人
  • 保守運用または障害監視フェーズの案件に参画する予定の人

一般的に現場参画が決まってから現場に入場するまでの期間はそれほど長くはないケースが多いと思いますので、以下で紹介する内容の基礎的・概要的な部分を把握できていれば良いと思います。

私が案件参画前に勉強しておくと良いと考える内容は以下の通りです。

  • 参画する現場で扱っている機器や技術
  • ネットワークに関する知識や技術
    • OSI参照モデルについて
    • レイヤ2のスイッチングの仕組みについて
    • レイヤ3のルーティングの仕組みについて
    • VLANについて
    • アクセスコントロールリストについて

参画する現場で扱っている機器や技術

参画する現場で扱っている機器や技術がわかっているようであれば、その機器や技術について情報収集したり勉強しておくことがベストです。

参画する現場の情報が特にない場合は、以下で記載している内容の勉強をお勧めします。

ネットワークに関する知識や技術

ネットワークの仕組みの基礎的な部分を把握しておくと入場後に業務を理解しやすくなると思います。以下の各項目では参考リンクを掲載しています。よくわからない部分や、もっと知りたい部分はウェブ検索して調べてみてください。

OSI参照モデルについて

ネットワーク通信の土台となっている枠組みです。 レイヤ1~3である、物理層、データリンク層、ネットワーク層については理解しておきましょう。

<参考リンク>

レイヤ2のスイッチングの仕組みについて

レイヤ2におけるネットワーク通信の仕組みについてです。MACアドレスに基づいた送信制御について理解しておきましょう。

<参考リンク>

レイヤ3のルーティングの仕組みについて

レイヤ3におけるネットワーク通信の仕組みについてです。IPアドレスとルーティングテーブルに基づいた送信制御について理解しておきましょう。

<参考リンク>

VLANについて

レイヤ2におけるネットワークを論理的に分ける技術についてです。

レイヤ2スイッチのポートのVLAN設定を変更する作業が発生することがあるため、設定方法まで理解できればベストですが、とりあえずは概要を理解しておけばOKです。

<参考リンク>

アクセスコントロールリスト(ACL)について

レイヤ3におけるネットワーク通信を制御する技術についてです。

レイヤ3スイッチのアクセスコントロールリスト(ACL)を設定する作業が発生することがあるため、設定方法まで理解できればベストですが、とりあえずは概要を理解しておけばOKです。

<参考リンク>

勉強や情報収集する際のおすすめサイト

初心者向けにOSI参照モデルのすべてのレイヤについての概要が説明されています。対話形式で説明されているため、比較的読みやすくなっています。

Cisco製機器の各種技術の説明や設定方法が解説されています。業務中に何か調べる際にも参考になるサイトです。

こちらは日々の情報収集用となりますが、開発系メインの技術情報専用のブログサイトです。
ネットワークエンジニアにも役立つ様々な技術情報が投稿されています。
また以下のサイトについても日々の情報収集で使えるサイトです。

実機設定を疑似経験する方法

業務外で機器を実際に触って設定を経験することは難しいですが、Cisco 社が提供しているネットワークシミュレーターがあります。

興味があれば以下の記事を参照してください。

終わりに

今回は案件参画前に勉強すると良い内容について紹介しました。基礎部分だけでも身につけておくことで、現場に入場してからの成長速度を上げることができるはずです。余裕があれば、ここで紹介した内容だけでなく、関連する情報も調べてみるとより良いかと思います。

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