Tera Term でネットワーク機器やサーバにログインするマクロについて記載します。マクロを作成しておけば、マクロファイルをダブルクリックするだけで機器にログインできます。
SSH でログインするマクロ
パスワード認証の場合
connect "target /ssh /auth=password /user=username /passwd=password"
target
:接続先ホストの IP アドレスまたはホスト名(名前解決できること)を指定username
:ログインユーザ名を指定
password
:ログインパスワードを指定connect
から後ろの部分はまとめて" "
または' '
で囲う必要がある
公開鍵認証の場合
connect "target /ssh /auth=publickey /user=username /passwd=password /keyfile=filename"
target
:接続先ホストの IP アドレスまたはホスト名(名前解決できること)を指定username
:ログインユーザ名を指定password
:鍵解読用のパスフレーズを指定filename
:秘密鍵ファイルの絶対パスを指定connect
から後ろの部分はまとめて" "
または' '
で囲う必要がある
タイムアウト時間を指定する
タイムアウト時間を指定する場合は /timeoute=time
を追加します。
connect "target /ssh /auth=password /user=username /passwd=password /timeoute=time"
time
:タイムアウト時間を秒単位で指定
マクロ例
- 接続先:192.168.139.133
- SSH 認証方式:パスワード認証
- ログインユーザ名:root
- ログインパスワード:root
connect "192.168.139.133 /ssh /auth=password /user=root /passwd=root"
不具合事例
パスワード認証で SSH 接続するマクロで、正しい構文にもかかわらずログインに失敗するケースがありました。
その際は、接続先 IP の部分でポート番号を明示的に指定することで接続可能となったため、同じ状況になったら試してみてください。
ポート番号を指定する場合は以下のように指定します。
connect "target:port /ssh /auth=password /user=username /passwd=password"
connect "192.168.139.133:22 /ssh /auth=password /user=root /passwd=root"
Telnet で接続するマクロ
connect "target:23 /nossh /T=1"
target
:接続先ホストの IP アドレスまたはホスト名(名前解決できること)を指定
※ログイン情報は機器へ接続後に CLI で入力する
COMポート接続するマクロ
connect "/C=x"
x
:COMポート番号を指定
※ログイン情報は機器へ接続後に CLI で入力する
備考
Tera Term マクロファイルの拡張子について
- Tera Term マクロファイルの拡張子は「
.ttl
」 - Tera Term マクロファイルを作成する際は、ファイルの拡張子を「
.ttl
」にする
マクロファイルをダブルクリックで実行できるようにする
Tera Term マクロファイルをダブルクリックなどで実行できるようにするためには、「.ttl
」ファイルを実行する際の既定のプログラムを、Tera Term インストールフォルダ内の ttpmacro.exe
と設定します。
\teraterm\ttpmacro.exe
Windows 10 の場合であれば、.ttl
ファイルを右クリックし、[プログラムから開く] → [別のプログラムを選択] を選択し、[常にこのアプリを使って .ttl ファイルを開く] にチェックを入れた上で ttpmacro.exe
を指定します。
参考資料
connect
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