作業環境
- Tera Term version 4.105
機器 CLI ログ行頭のタイムスタンプ
ネットワーク機器の CLI ログファイルで、以下のように各行の頭にタイムスタンプが入っているログを見たことはあるでしょうか。
[2022-11-30 00:48:53.894] Router# show run
[2022-11-30 00:48:56.025] Building configuration...
[2022-11-30 00:48:56.228]
[2022-11-30 00:48:56.228] Current configuration : 1651 bytes
[2022-11-30 00:48:56.259] !
[2022-11-30 00:48:56.259] ! Last configuration change at 05:37:50 UTC Thu Jul 14 2022
[2022-11-30 00:48:56.322] !
[2022-11-30 00:48:56.322] version 15.4
...
このタイムスタンプは Tera Term の設定によって付加されています。
Tera Term でのタイムスタンプ付加設定
Tera Term でのタイムスタンプ付加設定は、恒久的な設定と、保存するログごとの設定の 2 パターンがあります。
恒久的な設定
恒久的な設定とする場合は、Tera Term の [設定 > その他の設定] 画面の [ログ] タブにて、オプションの [タイムスタンプ
] にチェックを入れます。同時にプルダウンメニューからタイムスタンプの形式を指定しますが、通常は [ローカルタイム] を使用します。

設定後 [設定 > 設定の保存] を実行して設定を保存します。この設定により、それ以降に取得されるログにはデフォルトでタイムスタンプが付加されます。
保存するログごとの設定
保存するログごとにタイムスタンプの付加設定を行うためには、ログ保存開始時のログ保存画面で設定します。
ログ保存開始時、以下のログ保存画面が表示されますが、画面下部のオプション欄の [タイムスタンプ
] にチェックを入れるとタイムスタンプが付加されます。タイムスタンプの形式は通常は [ローカルタイム] を使用します。

この設定により、対象のログファイルに関してはタイムスタンプが付加されるようになります。
ログテキストからタイムスタンプを削除する方法
ログにタイムスタンプを付加することは CLI 操作時の日時が明らかになるという意味では便利ですが、ログ内容の差分確認などの解析を行う上では邪魔な存在になります。
以下では一般的によく使われているテキストエディタであるサクラエディタを使用して、タイムスタンプを削除する方法について記載します。
サクラエディタの置換でタイムスタンプを削除する方法
タイムスタンプを「ローカルタイム」形式で付加した場合の形式は以下のようになっています。
[2022-11-30 00:48:53.894] Router# show run
[2022-11-30 00:48:56.025] Building configuration...
[2022-11-30 00:48:56.228]
[2022-11-30 00:48:56.228] Current configuration : 1651 bytes
[2022-11-30 00:48:56.259] !
[2022-11-30 00:48:56.259] ! Last configuration change at 05:37:50 UTC Thu Jul 14 2022
[2022-11-30 00:48:56.322] !
[2022-11-30 00:48:56.322] version 15.4
...
タイムスタンプ部分の形式としては以下になっています。
[<日時を示す文字列>]<半角スペース>
この規則を利用して、サクラエディタの正規表現を使用した置換でタイムスタンプを削除します。
サクラエディタで [Ctrl + r] を押下すると以下の置換画面が表示されます。

次のように置換画面の設定を行います。
- 置換前 → 「^\[.*\] 」
- 末尾に半角スペースを入れてください
- 置換後 → 空白(何も入力しない)
- [正規表現] にチェックを入れる
上の設定で検索をしてみると、タイムスタンプ部分を選択できていることが分かります。

置換画面で [すべて置換] をクリックして置換を実行します。

以下のようにタイムスタンプが削除されます。

以上です。