【NEC UNIVERGE IX2106】SNMP コミュニティおよびトラップを設定する方法

ルータ

作業環境

  • 型番:UNIVERGE IX2106
  • バージョン:10.2.16

SNMP エージェントの有効化

SNMP エージェントは、機器全体で有効にすることも(グローバルコンフィグモード)、インターフェース単位で有効にすることも(インターフェースコンフィグモード)できます。

  • snmp-agent ip enable

デフォルトでは SNMP エージェントは無効になっています。

SNMP コミュニティ設定

コミュニティの設定

ACL の設定(アクセス可能な SNMP マネージャの制限)

  • ip access-list ACL-NAME permit ip src SNMP-MAN/PREFIX dest any
    • ACL-NAME:作成する ACL の識別名
    • SNMP-MAN/PREFIX:アクセスを許可する SNMP マネージャの IP アドレス

アクセスを許可するビュー名を制限する

この設定は、特定のオブジェクト ID のみアクセスを許可したい場合にのみ設定します。デフォルトではすべてのオブジェクトに対してアクセスを許可します。

グローバルコンフィグモードで設定します。

  • snmp-agent view VIEW OID
    • VIEW:作成する MIB View の識別名
    • OID:オブジェクト ID。数値で指定(1.3.6.1.2.1 など)

コミュニティの設定

グローバルコンフィグモードまたはインターフェースコンフィグモードで設定します。

  • snmp-agent ip community COMMUNITY [view VIEW] [ACCESSLIST] [ACCESS-TYPE]
    • COMMUNITY:コミュニティ名
    • VIEW:MIB View 名。デフォルト:すべて
    • ACCESSLIST:ACL 名。デフォルト:なし
    • ACCESS-TYPE:アクセスタイプ
      • ro(デフォルト):MIB View の読み込みと、トラップ処理のみ
      • rw:MIB View の読み書きと、トラップ処理

SNMP トラップ送信設定

送信するトラップの設定

どの種類のトラップを送信するかを設定します。グローバルコンフィグモード、またはインターフェースコンフィグモードで設定します。

  • snmp-agent ip trap COMMUNITY [GROUP TRAP | link-status]
    • COMMUNITY:コミュニティ名
    • GROUP:トラップのグループ
      • enterprise:ベンダー別トラップ
      • snmp:SNMP トラップ
    • TRAP:有効化するトラップ
    • link-status

◆SNMP トラップ一覧

Router(config)# snmp-agent ip trap comcom snmp
  auth-fail   -- auth-fail
  cold-start  -- cold-start
  link-down   -- link-down
  link-up     -- link-up
  warm-start  -- warm-start
  <cr>        -- Enter carriage return

◆ベンダー別トラップ一覧

Router(config)# snmp-agent ip trap comcom enterprise
  config-mode      -- config-mode-trap
  config-modified  -- config-modified-trap
  ipsec            -- ipsec-traps
  isakmp           -- isakmp-traps
  login-failure    -- login-failure-trap
  login-session    -- login-session-trap
  network-monitor  -- network-monitor-traps
  port             -- port-traps
  post-fail        -- post-fail-traps
  temp-fault       -- temperature-fault
  temp-rest        -- temperature-restoration
  volt-fault       -- voltage-fault
  volt-rest        -- voltage-restoration
  vrrp             -- vrrp-traps
  <cr>             -- Enter carriage return

トラップ送信先 SNMP マネージャの設定

グローバルコンフィグモードで設定します。

  • snmp-agent ip host ADDRESS COMMUNITY [compatibility] [version VERSION]
    • ADDRESS:トラップ送信先アドレス
    • COMMUNITY:コミュニティ名
    • compatibility:従来バージョンとの互換モードで動作
    • VERSION:SNMP バージョンを 1 または 2 から指定

トラップ送信元インターフェースの設定

トラップ送信元インターフェースを設定する場合は、グローバルコンフィグモードで設定します。

  • snmp-agent ip trap-source [INTERFACE] [AGENT-ADDRESS]
    • INTERFACE:インターフェース名
      • デフォルト:なし
      • 設定した場合、IP ヘッダに含まれるソースアドレスとして指定したインターフェースのアドレスが使用される
    • AGENT-ADDRESS:エージェントアドレス
      • 設定した場合、SNMP ヘッダに含まれる PDU エージェントアドレスとして使用される

トラップ送信ポートの設定

トラップ送信ポートを変更する場合は、グローバルコンフィグモードで設定します。

  • snmp-agent ip trap-port PORT
    • PORT:SNMP エージェントのトラップ送信先ポート番号
      • デフォルト:162

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