VMware vCenter の vSphere Client で ESXi 上の仮想マシンのスナップショットを作成する手順について記載します。
スナップショットとは
- 特定時点の仮想マシンのイメージのコピー
- 繰り返し同じ状態の仮想マシンに戻る必要がある場合や、仮想マシンに変更を加える前のバックアップの目的などで利用できる
- スナップショットには次の情報が含まれる
- 仮想マシンの設定
- スナップショット作成後に追加または変更されたディスクを含む、仮想マシン ディレクトリ
- 電源状態
- 仮想マシンは、パワーオン状態、パワーオフ状態、またはサスペンド状態にすることができる
- ディスク状態
- 仮想マシンのすべての仮想ディスクの状態
- メモリ状態(オプション)
- 仮想マシンのメモリの内容
- 仮想マシンの設定
- スナップショットは特定の時点における仮想マシンの状態を取得するための短期的なソリューションとしては便利だが、長期的な仮想マシンのバックアップには適さない
前提
- 作業環境
- VMware ESXi 6.7.0U3
- VMware Workstation Player 15.5.6 上に構築
- VMware vCenter Server Appliance 6.7.0
- VMware ESXi 6.7.0U3
- vSphere Client の HTML5 版を使用
スナップショット作成手順
vSphere Client 画面にて、スナップショットを作成する対象仮想マシンのアクションメニューから [スナップショット] → [スナップショットの作成] をクリックします。
以下のスナップショット作成画面が表示されるため、以下項目を設定します。
- 名前
- スナップショットのわかりやすい表示名を指定
- 仮想マシン メモリのスナップショットを作成
- メモリの状態を含めてスナップショットを作成する場合はチェック
- 対象仮想マシンが稼働中の場合のみ指定できるオプション
各項目を設定できたら [OK] をクリックします。
スナップショットの作成が開始されます。[最近のタスク] 欄にステータスが表示されます。ステータスが [完了] となるのを待ちます。
スナップショットの作成が完了したら、対象仮想マシンのアクションメニューから [スナップショット] → [スナップショットの管理] をクリックします。
以下のスナップショット管理画面が表示されます。作成したスナップショットが表示されていることを確認します。
以上でスナップショットの作成は完了です。
スナップショットを使用したリストア手順
対象仮想マシンのアクションメニューから [スナップショット] → [スナップショットの管理] をクリックします。
スナップショットの管理画面で、使用したいスナップショットをクリックして選択した上で [次の状態に戻す] をクリックします。
以下の画面が表示されるため [OK] をクリックします。
スナップショットの管理画面に戻るため [終了] をクリックします。
最近のタスク欄で、リストアのステータスを確認します。
ステータスが [完了] となったらリストア完了です。
参考資料

スナップショットを使用した仮想マシンの管理
スナップショットには、スナップショット作成時の仮想マシンの状態とデータが保存されます。仮想マシンのスナップショットを作成すると、特定の状態の仮想マシンのイメージがコピーおよび保存されます。スナップショットは、繰り返し同じ状態の仮想マシンに戻る必要があるが、複数の仮想マシンを作成したくないという場合に便利です。
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